ポールポジションスタートの中上貴明選手が一周目で転倒した原因を考える
中上選手が一周目でまさかの転倒リタイア
日曜日に開催された MotoGP テルエル GP の決勝レースで、ポールポジションからスタートしたLCRホンダ・イデミツの中上選手が1周目の第5コーナー入口で転倒。今シーズン初のリタイアとなり、開幕から続いていた10位内での連続フィニッシュとポイント獲得がストップすることになりました。
奥に第4コーナーで手前が第5コーナー
中上選手はなぜ転倒したのか?
中上選手は完璧なスタートでホールショットを奪い、そのまま第4コーナーまでトップをキープしましたが、第5コーナー手前で突然スリップダウンしました。
スリップの原因は、第4コーナーでスピードを出し過ぎて通常の走行ラインから外れてしまい、第5コーナー手前アウト側のダストゾーン(タイヤのカスや砂ぼこりなどで滑りやすい部分)に入ってブレーキをかけてしまったからでしょう。
アラゴンサーキットの第4コーナーと第5コーナーは複合的で、第4コーナーでは通過スピードを意識して抑えないと、第5コーナー手前でアウト側に飛び出しやすくなるだけでなくブレーキもハードになり、それだけスリップダウンの危険性も高くなります。
オーバースピードになったのは、後方にいたモルビデリ選手から逃れようとしたからですが、今回、もしスタートで失敗するなどして2番手以降に下がっていたとしたら、転倒することなく表彰台に上っていたかもしれません。
中上選手の表彰台はおあずけに…
表彰台に上がる最大のチャンスを生かすことができなかった中上選手ですが、絶好調であることには変わりはありません。きっと残りの2戦でリベンジを果たしてくれそうな気がします。
中上選手のこんなシーンが見られるのも遠くないはず…
中上選手の表彰台獲得に期待しましょう!
END